──AIを知らなくてもわかる縁の下の勝者の話
「AIといえばアメリカ企業」
多くの人は、そう思っているはずです。
ChatGPT、NVIDIA、Google、Amazon。
確かに、AIの“表舞台”にいるのは米テック企業です。
でも実は──
AIが本当に動くために必要な部分を支えているのは、日本企業です。
しかもその強みは、意外なほど注目されていません。
そもそもAI産業について全く知らないという方はまずはこちらAI産業の構造を一気に理解する
そもそもAIは「ソフト」だけでは動かない
AIというと「賢いプログラム」を想像しがちですが、
実際にはこんなものが大量に必要です。
- 半導体(AIを計算する頭脳)
- 電力(とてつもない量)
- 冷却装置(熱で壊れないように)
- 精密な製造装置
- 特殊な素材や部品
つまりAIは、
「超巨大な“工場とインフラの集合体」でもあります。
ここで日本企業の出番が来ます。
日本の強み①「失敗が許されない工程」を任されている
AI用半導体は、普通の半導体よりもはるかに繊細です。
- ほんのわずかなズレで不良品
- 1回の失敗で数百億円の損失
- 24時間止まらない生産ライン
この世界で求められるのは、
速さや安さより「確実さ」です。
日本企業はここが圧倒的に強い。
- 東京エレクトロン:半導体を作る装置
- SCREEN:洗浄装置
- ディスコ:切断・研磨技術
これらは、
「一度も失敗しないこと」が評価される世界。
派手ではありませんが、
代替がきかない仕事です。
日本の強み②「AIが増えるほど仕事が増える」
AIブームが終わると心配する声もあります。
でも日本企業の多くは、こんな立ち位置です。
- AIが増える
→ データセンターが増える
→ 半導体が増える
→ 装置・素材が必要になる
つまり、
AIが流行っても、落ち着いても、仕事は消えにくい
これが「縁の下」の強さです。
ソフトウェア企業は
「期待」が剥がれると株価が下がりますが、
日本の装置・素材企業は
「実際の注文」で評価されます。
日本の強み③「今すでにお金を生んでいる」
今の世界は金利が高い時代です。
この環境では市場はこう考えます。
- いつか儲かる会社 → 評価されにくい
- 今、確実に儲けている会社 → 評価されやすい
日本企業の多くは、
- 装置を売るとすぐ売上になる
- 消耗品や保守で継続収益がある
- キャッシュ(現金)が出やすい
AIという成長テーマに乗りながら、
「現実的なビジネス」をしているのが特徴です。
なぜ日本企業は目立たないのか
強いのに、なぜ話題にならないのか。
理由はシンプルです。
- 自分たちから大きな夢を語らない
- 「AIで世界を変える」と言わない
- ひたすら受注と品質を語る
株式市場では
ストーリーが派手な方が先に注目される。
その結果、
日本企業は「あとから評価される」ことが多いのです。
AI時代の日本企業をどう見るべきか
AI関連ニュースを見るとき、
こんな問いを立ててみてください。
このAI投資が進むと、
どこに請求書が回るのか?
その請求書の先に、
日本企業がいるケースは少なくありません。


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